私が、あの映画を思い出すまでのいきさつ

電車で見かけた女性の腕が毛深くてボーボーで、失礼ながら目を奪われるほどであった。見てはいけない、無作法だと、目をそらすとそこには脱毛の広告が! あせる。視線を上に向けたらまた脱毛の広告。そのすぐ近くには薄毛の広告があった。
これは何かの試練か?と動揺し、心を鎮めるため目を閉じた。そういえば、今まであまり考えたことがなかったけれど、車内広告は人のコンプレックスに訴えてかけて来るものばかりだなぁと気づいた。英会話スクールの広告も然り。
すると腕毛ボーボーの女性が何だか物凄くカッコ良く思えてきた。毛深さにコンプレックスなど微塵も抱いていないのだ。むしろ、誇らしげにさえ見える。「ツルツルの腕の私なんて私じゃない!」と言わんばかりだ。いや、むしろ「私は腕毛だ。私自身が腕毛なのだッ!」と言っている。んまぁ、それは言い過ぎか。言ってない。
でも、そんな風に堂々とした佇まいがステキだ。猛烈カッコよく美しい。自信に満ち溢れているようだ。同時に腕毛に驚いてしまった自分が恥ずかしい。腕毛が悪いと思っているわけではなく、最近見慣れていなかったから。いや、それは何だか言い訳がましいぞ。堂々としたいものである。
そんなことに思い巡らせ、脳内を慌ただしくしながら電車に揺られていると、『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』という映画を思い出した。コメディです。ご覧になれば分かるよ。おヒマな時にでも、ぜひ、どうぞ!
写真は、唐辛子の焼酎漬け。調味料です。本文とは関係ないけれど、せめて赤いカラーで強さをアピール。
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