私の夏、私のナス
「秋茄子は嫁に食わすな」という諺が有名だが、私はナスといえば夏のイメージが強い。夏にたくさん食べたくなるからだろうか。お漬物、ラタトゥイユ、煮浸し・揚げ浸しなど、ひんやり冷やすと美味しい献立がいくつも思い浮かぶ。
本当はナスの揚げ浸しが好きなのだけれど、こう暑くちゃ揚げものなんぞやる気が起きない! というワケで、写真は煮浸し。さっと油で炒めてから、わりと甘めに味付けたお出汁で煮た。ナスのお隣りは油揚げ。こちらも煮浸しだが、別のお鍋で味付けをさっぱり味にして煮てみた。この一皿、異なる二つの味がとても良いハーモニーでプチ贅沢感あり。美味しくて、満足度も高めだった。
ところで、写真を撮るなら刻んだ青ネギでも散らせばよかった。けれど、ストックがなかった。買いに行くにも暑くてイヤだった。青ネギを散らせば、ナスの色落ちも少しはゴマかせたかしら? と思ったり……。でも、暑い。とても、できない。仕方のないことでした。
煮浸し、揚げ浸しなどで、ナスの色止めに成功したことがほとんどなく、もうずっと無駄な抵抗はやめ、私のナス料理はナスに変色させ放題だ。アク抜きや素揚げをしても、色が抜け落ちる私のナス。白ナスでは逆に、少し茶色っぽく色が付いてしまう私のナス。よし、わかった! 好きな色におなりなさい。あなたがたの望む姿を受け入れようぞ。変色しても、アクを抜かなくても、ナスは美味しい。素晴らしい。そんな感じです。
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